
【コンビニシュークリーム】ちょい足しで素敵なスイーツに
月曜日, 27 1月 2014
今日は金曜日。旦那と二人で、週末の夜に飲むワインを探して、ワインバーの併設されているちょっぴり本格的なワインショップへ。
店内のソムリエさんの薦めてくれたワインのなかで、エチケット(ラベル)のデザインからキラリと光る魅力が出ていたのが、この「エニーラ(赤)2008年」。
店頭価格で3,200円。ちょっと、お高めのワインでしたがエチケットから「いい予感」がしたため、その場で購入。
結論から先に言うと、劇的にウマい!
これで3,200円だなんて超お買い得。というか!飲み終わった後にネット通販で調べたら、1,800円〜2,000円台前半で販売されておった!(チッキショー!)
この味で2,000円以下はスゴすぎる。自信をもってオススメできるワインです。来客やホームパーティにお呼ばれした時にも重宝しそうなので、数本ストックしておきたいくらいです。
「これはいいワインだわ〜!」
グラスに注ぐ段階で、フワーッと素敵な香りが華やぎ、夫が高めのテンションでそう叫ぶ。
湧きあがる期待感。もう待ちきれないっとはやる気持ちを抑えつつ、飲んでみる。「・・・こ・・・これは大正解中の大正解じゃ〜!!」
少ぉし甘めのフルボディ。
ああぁ、豊かな果実味。
それは黒々とした濃いミックスベリージャムのような大地の強さ…。
一番近いのはバターたっぷりのタルトの上に乗っている森のベリージャム!!
んん〜〜っ!
これはんまいっ!!
表示はフルボディとあったけど、個人的にはミディアムとフルボディの中間くらいに感じました。にごりのない素直な味で、ストレートに大らかさや親しみやすさを感じます。
例えるならば、素晴らしい農園で育った、素直で明るいお嬢さんという感じです。この価格でこのクオリティには本当に驚き!!お値打ちワインって本当にあるんですね。
渋みと厚みがしっかりとあり、その深さと果実味のバランスがたいへん素晴らしい。トゲトゲしい雑味やキンキンくる嫌なエグみはない。手を抜かない丁寧なプロセスを感じさせつつ遊び心を忘れない余裕があって、バランスのとれた人格の円熟味を感じる一本です。造り手はどんな人柄なんだろう?とムクムク尊敬の念が湧いてきます。
ソムリエは基本的にどんな料理にもよく合いますよ〜と言っていたけど、個人的には青カビ系チーズ、牛・豚肉、パテ、アーモンド、オリーブに浸したパンなどがしっくり来る気がします。薄味のチーズやあっさり味のパスタだとワインに少し負けるかも・・・。
実は私の次回ホームパーティお持たせリストのナンバーワンです。早く人から「おいしい」と言って褒めて貰いたい(笑)。
しかしこの値段でこの味のワインを飲んでしまって、今後私は大丈夫なんだろうか?と贅沢すぎる悩みも…。
このおじさん、スゴイ人らしい・・・。ボルドーワインでも最高値をつけるワイン「ラ・モンドット」を手がける天才生産者だそうです。生まれがスーパー貴族ですしとんでもないお金持ちっぽいですね。家柄も一級なら、手がけるワインの味も一級なのかもしれません。実際、この方は1本6万円以上する高級ワインも造っていたりします。
ボルドーにおけるワイン造りと同様の哲学をもってブルガリアで手がけたワインがエニーラ。
製造コストがフランスよりも安いそうです。だからお値打ち価格が実現できたのですね。
だからといって値段だけでブルガリアを選んだわけではなさそうです。
なぜなら彼は「ワインの重要な要素はそれぞれの土地の個性であり、土地がその独自のスタイルをおのずと決める。そしてワインの成功は努力の副産物である。」と語っているからです。
同氏が手がける高級ワイン「ラ・モンドット」を検索すると最安でも1万3千円以上、高いものは6万円以上・・・。その「ラ・モンドット」のラベルに描かれている紋章と同じものがこの「エニーラ」にも描かれています。値段が全然ちがうのだが・・・太っ腹!
値段に関係なく自己のラベルを付けるところに、ナイペルグ伯爵のみなぎる自信が感じ取れるようですね。
私が気に入ったのは、この「ENIRA」のロゴ。遊び心があって踊っているみたいで、どこか気品もあって素敵だなっと。伝統的な紋章とこの文字のミスマッチがイイ!
このワインそのものを表している気がします。
そしてこの多めの余白。余計な装飾はせず、紋章とロゴだけ。
何も足さない、その潔さにも作品(ワイン)の完成度への確信が滲み出ているように見えます。
ワインのプロと愛好家が目隠しでテイスティングする「日本で飲もう最高のワイン2011」でプロと愛好家友に「赤・フルボディ」部門で最高賞ベストワインを獲得。(獲得時のヴィンテージは2007年。)
その他にも、プロの賞賛が絶えません。
ジャンシス・ロビンソン(ワインジャーナリスト)
私はナイペルグ伯爵がはじめたこのプロジェクトに大変興味がある。既にアン・プリムールで一回、その後リリースされてからも試飲をしたが、UKのWaitrose(イギリスの高級スーパー)が即導入した決断は全く驚かない。フランクな性格でまるで口の中で歌って踊っているかのようだ。是非ボルドー愛好家にブラインドで飲ませてみたい。
ロバート・パーカーJr. (世界で最も影響力のあるワイン評論家):
『マーク・ドゥウォーキン(ラルマンドとベルフォン・ベルシェの醸造家)とナイペルク伯爵が驚くほどおいしいワインを産みだした。注目すべきお買い得品…ホントに美味しいワインであり、世界中のワインの品質と多様性が高まってきた事をこのワインが証明した。』
他にも、ルフトハンザ航空のビジネスクラスに採用。ルフトハンザ航空のワインは世界ソムリエコンクール優勝の経歴を持つマルクス・デル・モネーゴ氏がセレクト。世界的評価も高くルフトハンザ航空は各国の航空会社のワインリストを評価するセラーズ・イン・ザ・スカイ賞2009にて「最も安定したワインリスト」に選ばれています。
この値段でこの味は本当に驚愕。あり得ない・・・。
ぜひとも試していただきたいワインです。