
神の雫のワインを飲む シャトー・モンペラ感想
木曜日, 21 11月 2013
今日紹介するのは「コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン レゼルバ(赤)」です。
お値段なんと1,070円。このワイン、すこぶる評判が良いのです。安旨ワインの定番で大抵のスーパーやワインショップでは必ず見かけるほど。
正直言うと、自転車のマークがなんだかチョット淋しげで・・・しんみりしているんです。なんか辛気臭いなぁ(ごめんなさい)と思って、ついつい食わず嫌いしていました。
・・・が、飲んでみて「なるほどなぁ!」と自分の浅はかさを反省したのがこのワインです。
「チャレンジインターナショナル・デュ・ヴァン2002」で金賞受賞。
「ジャパン・ワイン・チャレンジ」で金賞受賞。
生産者はワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに3度選出。
このクオリテイは価格の倍以上!という数々の絶賛レビュー。
漫画「神の雫」でも対決に登場し、敵陣がコノスルを出してきてヤバイぞ・・・となります。
一流の会員制クラブで高級ワインを振舞っている友人宅に遊びに行った時にもこれがありました。「安いのに美味しいんだよ〜」というセリフを、食いしん坊な私はしっかり記憶していました(笑)。
なので実は数年間、ずーーーーーっと頭の片隅で気になっていたワインです。
1,080円のチリワインながら、なんと!コルク栓なことに驚き。雰囲気いいですね。
注いでみると、ビロードのようになめらかで美しいルビー色です!注ぐ時の透ける赤紫が綺麗で、パーティドレスのような華やかさ!ワクワクします。
お味は渋さと重さがあり、けっこうしっかりしています。甘さはあまりなく、1,000円前後という価格ながらフルボディらしい深い味を追求したことが伺えます。たしかにこれはスゴイ・・・。
「カベルネ・ソーヴィニヨン」の葡萄の特徴である重厚さ・渋み・タンニンを充分に味わえます。渋ウマながらどこか明るく、渋くて複雑な葡萄の果実味がしっかり味わえます!
若いせいか熟成はあまり感じられません。いくらコスパが良いと言っても2,500〜3,000円くらいの熟成したワインの味を求めると、ちょっと肩透かしを食らってしまいます(期待しすぎ要注意!)。ですが、同等価格味のワインと比較するとググッ!!と明らかに抜きん出ています。熟成が浅いぶん、葡萄そのものの味が勝負を分けるのかもしれません。
このワインは開栓してから1時間後に飲んだら少しまろやに。渋みや苦味が良い感じにまとまって、個人的にはちょい置きのほうがより美味しく感じられました。
私の印象は晩酌ワインです。お安く、堅苦しくなく、しかもコスパよく、美味しく!デイリー使いにぴったり。ワインの味が重厚すぎたり繊細すぎたりしないため、家庭料理のお供に◎。
私はニラ豚玉(ごま油使用)と一緒にクイクイっといただきました。美味しかったですよ。
B級グルメにも家庭料理にも惜しげなく楽しくいけるワインです。ちょい飲みにも◎。
ワインがしっかりした味で渋みがあるので、お刺身や薄味のチーズ、水炊きなどはワインに負けるかも。
この価格帯からデイリー用に選ぶならとてもとてもオススメです。
トレードマークの「自転車」は葡萄畑に自転車で向かうワーカーたちの象徴だそうです。日々おいしいワインのために汗を流すワーカーへの感謝や愛がラベルに刻印されているのですね。CO2削減にも取り組んでいて、自転車通勤もそれに一役買っているとのこと。
オーガニックラインではアイガモ農法を採用し、出来る限り人工的なものを排除した健康的な葡萄作りを行なうなど、環境保全にも尽力。検索するとアイガモちゃんが葡萄畑を闊歩する、写真がたくさん出てきます!畝の間に有機農法用と思しきお花が咲き、桃源郷のようなワイナリーです。安くても、本当に研究し努力しているんですね。
トレードマークの自転車は、ワーカーへの愛と自然との共生の象徴だったのですね。
あの自転車からワーカーたちの汗と喜びが伝わってきません・・・か?
コノスルはトレードマークの自転車イラストで、沢山のラインを揃えています。
これより安い「ヴァラエタル」ラインは700円前後。ヴァラエタルは85%が銘柄葡萄でその他はブレンド。対してレゼルバはより条件の良い畑の葡萄を収穫制限して凝縮感を高め、全て手摘み。300円の差は味にどこまで違いが生まれるのでしょうか?
また別の機会に安い「ヴァラエタル」も試してみたいと思います。