
【ハーゲンダッツ抹茶ちょい足し】家にあるものを乗せるだけレシピ
金曜日, 26 2月 2016
見つけてしまいました・・・。
自分史上、ナンバーのイタリアワインを。
イタリアワインって、フランスワインと比べると大抵のものは繊細さや優雅さで負けていて、どちらかというとワイワイ食事を楽しむための酒のイメージ・・・。朴訥(ぼくとつ)で、力強く、筋肉質。濃い目の秋のイタリア料理に合いそうな・・・。(悪くはないけど、田舎っぽいイメージ)
厚顔無恥にも
「あたしゃ優雅なフランスワインが好きだからねぇ」とのたまっていたのですが。
信頼を置いているワインショップのソムリエが、これを毎回毎回、控え目に推してくるのです。
チェレット・モンソルド。
その価格、3,500円。
高い・・・私にはちょっと高い・・・。
でも、このボトルのデザインが秀逸なんですよね。
ラベルが貼ってなくてエンボスのドットの文字がまるでライトのよう。
もしも友人宅にお呼ばれした時に持って行っても、ボトルがオシャレというだけで喜んでくれるかもしれない。
「まあ、ラッコさんはセンスがいいわねぇ」と言ってくれるかもしれない(笑)。
そう、他にはない尖った個性がキラリと光っていて「いつかは買って味わってみたい!」と思っていたのです。
濃い紫色。少しガーネットが混ざった落ち着いた色合い。イタリアワインには珍しく、カベルネ、メルロ、シラーなど多種の葡萄をブレンドした逸品で、年の葡萄の出来によってそのブレンドの比率を変えているとか。
グラスを傾けてその香りを嗅いだ瞬間、「エレガント!!!」
飛び上がるほど嬉しかったです。これは正解だ。当たりだ。いいワインだ!!
深みはベルベットの重厚なカーテンのようで、渋みは成熟していて控え目に味を引き立て、最初から引き際まで漂うタバコのようなスモーキーな香りは紳士のよう。それでいて、プルーンのような果実感がぎゅっと凝縮されて、そのパワーの強さはリチャード・ジノリの「イタリアンフルーツ」柄を連想させる明るさと気品があり、まさにイ・タ・リ・ア。
たまたまこの日はフォカッチャを用意していて、これがもうドンピシャで。
「オーソーレ ミ〜ヨォォ〜♪(涙)」
感化されやすい私は、カンツォーネの入ったCDをかけて、心はイタリアへ(笑)。
涙出ちゃいそう・・・イタリア人の悲喜こもごもまで感じられるような、ドンピシャのイタリアらしいワインでした。
イタリアといえば、ファッションやスポーツカーの最先端を生み出す国なだけに、この味・ボトルのデザインともにスタイリッシュ。世界トップレベルの腕を持つ職人が作る、デザイン華やかなイタリアブランドを彷彿させます。
特にスモーキーさが特徴と言われるシラーを用いたこのブレンドは素晴らしく、超・天才としか言いようがありません・・・。
そのブレンドの比率を毎年変えているというのですから、本当にスゴイです。
説明によるとバニラ香があるとのことだったけど、味そのものパワーが強く、バニラ香が嗅ぎ取れるようになったのは開栓からおよそ30分後くらいから。
オシャレなボトル・スタイリッシュで本格派な味・イタリア料理に合う!
と、良いことずくめのワインなので、プレゼントやお持たせにおすすめです。
イタリアのピエモンテ州。すぐお隣がフランスの北イタリアですね。
バローロ・バルバレスコの造り手としても知られる家族経営の名醸造家だそうです。
バローロにおいては、世界的ワイン評論家であるロバート・パーカー氏が飲み比べた際に、他の時価2万円を超えるイタリア最高峰ワインを差し押さえて、見事ナンバーワンに輝いたという名誉をお持ちだとか。
パーカー氏ほど繊細な舌を持ち合わせていない私でも、この醸造家が天才であることはひしひしと感じました・・・。
フランスとは異なる、面白さと洒落た雰囲気に溢れるワインです。
大胆な柄のスカーフや色とりどりの旗のデザイン、円形劇場での道化師やオペラを彷彿させます。
フランスのエレガントさとは異なる、「本場のちょい悪オヤジ」的なオトナかつ、かっこいいワインにノックアウトでした。
私のイタリアワイン観をがらりと変えてくれました。素晴らしいワインです。
ぜひ、とっておきのイタリア料理を用意して、お楽しみくださいねっ!