【万人ウケするテーブルワイン】ムートン・カデ・ルージュはロスチャイルド家ブランド

羊マークは地方の「なまり」から来た

このクルクルの羊さんマークに「飲んでみなさいよ」と吸い込まれそうな、美しく特徴的なエチケット(ラベル)。その名も「ムートン・カデ・ルージュ」。どうです、この黄金の横顔が醸し出す、パワフルで伝統のエッセンスが溢れるデザインは。それもそのはず、あの泣く子も黙る世界的財閥のロスチャイルド家(ロートシルト)ブランドのワインです。

moutoncade 

羊に深いいわくがあるのかと思いきや、実はムートンとはもともとは産地であるフランスメドック地区の方言「motte=土塊」がなまったものだとか・・・。実際、畑は砂利だらけ。クワやスキも石にカキーンと跳返されるのでは。想像しただけでも「ムリ(きっぱり)」と逃げ出したくなるような土地です。が、これぞ1級畑。

MoutonVineyard

よーしゃなく厳しい土地で栽培

葡萄は痩せた土地でおいしく育つと言いますが、ここまで過酷な土地に葡萄を植えようとする人間の根性もスゴイものです。おぼっちゃまくんを「御坊コンツェルン」を継承させるために、よーしゃなく厳しく教育する、お父ちゃまみたいです。つらかとぶぁ〜い。でも、こんなにみごとな葡萄がどっさりと・・・。

MoutonGrapes

トレードマークの羊の理由

エチケット(ラベル)に羊が描かれた理由は、当時のオーナーであったバロン・フィリップが牡羊座だったから。え、そんな理由(笑)。じゃあ牡牛座じゃなかったら・・・と思うとやはり運命なのかもと思わされます。

他にも、既にムートンは「羊」であると多くの人に誤解されていたから洒落で決定したとのこと。しかも偶然にもラム肉と合うそうで・・・。出来過ぎたような素敵な偶然ですね。

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ヨーロッパ財閥の1,000円台安旨ワイン

「ムートン・カデ」と混同されがちですが、元祖の「ムートン・ロートシルト」とは直系ではあるものの、一応別ブランドだそうです。「ムートン・カデ」は「ムートン・ロートシルト」を生み出した家系の末っ子(カデ)が「ムートン・ロートシルト」の葡萄が不作だった時に苦肉の策で製造を始めたもの。お求めやすい分、高品質と安定供給を求めて格下の畑の葡萄も使用とのこと。

ムートン・カデはビックカメラで1,680円なり。

 

 

ふくよかで丸みのある味わい

色合いはやや透ける赤紫。おや?少し軽めなのか?

香りは2011モノ(飲んだ時期2013)とあって若いのかインクのようなアルコール臭と、皮の表面から香気の立ち上る秋のフルーツバスケットのような、赤や紫系の果実の香り。香りの強さは中程度で、やや閉じた印象。

味は第一印象は、大変ふくよかで丸みがあり、まろやか。熟したプラムをガブーっと噛んで果汁が口の中に広がったような、まろやかでしたたるような味です。

絶対ハズさない万人ウケするワイン

酸味や収斂性のあるタンニンは薄く、フィニッシュに果実らしい苦味が訪れ、単にふくよかで終わらせない底力を感じます。ミディアムボディらしい濃さで、強すぎず無難にきちっとまとまっていて、万人ウケするというのにもうなずけます。セレブが集う「カンヌ映画祭」の公式ワインになっているのも、「決してハズさない」という理由からだそうです。フレッシュ感とは違うのですが、なめらかでまろやかな果実感があるので、濃いワインが苦手な人にも「おいしい」と言ってもらえそうなワインです。

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でも、ド迫力系ワインや濃いめワインが好きな人にはちょっと物足りないかも・・・。

個人的に、もうちょっと個性があれば楽しいのになぁ〜と思いました。エチケット(ラベル)のデザインの個性とネームバリューに比べて、味が意外にも大人しい印象でした。ラム肉に合うというから、もっと個性的だと勝手に思ってしまったのもあります。

ロスチャイルド(ロートシルト)ワインなら、個人的に同価格の「アマンカヤ」に軍配が上がります。とはいえ、ロートシルト家のワインなら一定水準以上の美味しさを担保してくれるので、このワインも無難にまとまった味。なので、大勢の人が集まるパーティのテーブルワインにはうってつけではないでしょうか。

 

 

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